体脂肪率が、女性の場合30%以上、男性で25%以上の人が減量する場合、最初の2〜3週間は体脂肪率が下っても体重は変化しない人が多くいます。なぜそうなるかというと、人体は成人の場合体重の60%前後が水分なのですが、体脂肪の多い人は60%の水分を保てなくなっています。ですから、体脂肪を減らし始めると不足していた水分が、体脂肪が減った分増加して、体重はプラスマイナス・ゼロとなるからです。

　体脂肪が大幅に減少して、適正体脂肪率に近づくと、充分に水分が保てるようになりますから、そうなれば体脂肪が減った分だけ体重が減少するようになります。このように、余分な体脂肪と水分がいれかわる現象は身体にとってとても好ましいことで、水分が60%を割りこんでいると、便秘や肩こりが発生しがちで、身体の健康度は低下していきます。

　正しい減量とは余分な体脂肪だけを減らすことで、体重をやみくもに減少させることではありませんから、体重計を気にするより体脂肪計を気にしてください。体重が減らないといって早めに放棄してはいけません。